管理番号 | 新品 :06186532 | 発売日 | 2024/11/25 | 定価 | 9,500円 | 型番 | 06186532 | ||
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カテゴリ |
20.3×14.6㎝
墨付37丁 簡易製本(紙縒り綴じ)【題箋】無し
内題『兼好法師家集』
【内容】『兼好法師家集』上巻
9丁表つきもせぬなみたの玉のなかりせはよのうきかすに何をとらまし++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『群書類聚』本に無い部分。【画像4・8参照】 ある人にいさなはれて四国見に わたりし時は風のおらかり しことおもひいてゝ 世の中をわたりくらへて今そしる あはのなるとはなみ風もなし+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ を(ほ)いにもあらて年月へぬるこ」9オ とを うきなからあれは過行世の中を へかたきものとなに思ひけん
【但し】末尾の部分、欠。以下の通り。『群書類従本』に依る。【画像7・9参照】+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 建武二年内裏にて、千首哥講せられしに題をたまはり てよみてたてまつりし七首春植物新千久かたの雲ゐのとかに出る日のひかりにゝほふ山さくら哉 夏動物時鳥待とせしまに神なひのもりの梢はしけりあひにけり 秋天象よもすからそらゆく月の影さえて天の河せや秋こほるらん 冬天象霜さえしやたのゝあさちうつもれて深くも雪のつもる頃哉 戀天象蟹のすひ里のけふりの立かへり思ひつきせぬ身を恨みつゝ 戀植物徒になき名計をかりこものうきに亂れてくちやはてなん 雜地儀せり何のちよのふるみちすなほなる昔の跡は今やみゆらん 大覺寺のたきとのといふあたりにすむ人のもとへ十 月はかりしくれふる日たつねいきたるににはゝ山の ふもとにて薄のおほくまねきたるをかれ殘るすそのゝおはな秋よりも招く時雨に袖やかすらん みつとりを芦邊ゆくかものはかひに浪こえてはらはぬ霜も置やそふ覧管 ある人のもとにてをの五首の歌よみしに山路の ゆふへの雪よしの山みねの嵐のさえくれてふみ分かたくこほる雪かな 野外冬月冬かれはのかせになひく草もなく氷る霜夜の月そさひしき 海のほとりのちとり難波かたみちくるしほに風たちて蘆の葉さやき千鳥鳴なり 連夜待戀待程の頼み絶えなはいかゝせむこぬよの數のしられすも哉+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++下巻 たえてのちあらはるゝこひ思ひいつるかひこそなけれ今夏にうき名たつなる昔語りは ふゆのはしめのうた **********以*****下*****略*********** 【他に】歌の並び方が前後したり、「てにをは」が違ったりしている事もいくつか見られたが、煩雑になるのでここでは触れない。
【因みに】『群書類従本』には「上下巻」の区別はないが、国会デジタルコレクション、早稲田大学図書館蔵本にはその別がある。上記の区切りはこれらを参照した。
【刊期等】不明。
※全体的に、経年によるくすみ、汚れ。虫食いあり。※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。(2022年 9月 11日 11時 24分 追加)※【添付するもの】研究の便のために
本出品本と『群書類従(活字)本』との対応(記される場所)を示すプリントを添付する。【画像8・9はその一部分】